ブログ効率化のカギは「キーボードの設定」!Key Swapでオリジナルのキーボード配列にしよう
キーボードへの不満
ブロガーの皆さん、キーボード、使いづらくないですか?
今回は、キーボードの配列の話です。
フツーのキーボードを使用している人あれば、冒頭の質問に対しては、多かれ少なかれ同意していただけるのではないでしょうか。
ほんの少し調べただけでも、キーボードについての不満は山のように出てきます。
例えば、現在日本で最も普及しているQWERTY配列は、日本語を入力するのに適していないという意見。
また、不要なキーが異常に多いという意見。
私自身も、使わないキーが押しやすいところにある、また反対に、よく使うキーが指の届かないところにある、というキーボードの配列にげんなりしています。
そこで、私は「Key Swap」というソフトを使って、キーの割り当てを変更しています。
結構有名なソフトなようで、使い方についての情報は、ググればいくらでも出てきます。
作者様のHP 愛とゆりの部屋
http://www.asahi-net.or.jp/~ee7k-nsd/
KeySwap for XP-Vector
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se228667.html
KeySwapの使い方と、キーボード割り当て変更のおすすめ設定-パソ活動ラボ
キー割り当ての変更というのは、簡単に言えば、「本来Aという機能を持つキーを、Bという機能に切り替える」ということです。
今回は、私のキー割り当ての変更をご紹介しようと思います。
私はこれで、3割増しくらいで楽に文章を打ち込めるようになりました。
何かの参考になれば幸いです。
実践した変更
初めに、私が変更した設定をまとめると、以下のようになります。
【;(セミコロン)】→【Enter】
【@】→【BackSpace】
【:(コロン)】→【―】
【変換】→【、】
【カタカナ・ひらがな・ローマ字】→【。】
【左Alt】→【「】
【無変換】→【」】
【CapsLock】→【Tab】
キー自体は変えずに、ローマ字入力のルールを追加。詳細は後述。
「y」→「l」
人生が忙しい方は、ここまでで読めばとりあえず大丈夫です。
以下、変更の意図などを語っています。
変更方針
私は、パソコンを使い始めてからずっと、ローマ字入力を使っています。
そのため、ローマ字入力をする前提です。
また、テキストは一般的な日本語文章を想定しています。
基本的には、
使用頻度は高いが、打鍵しにくい位置にあるキーを、打鍵しやすい位置に配置するという作業をしていきます。
いざ、変更
【;(セミコロン)】→【Enter】
【Enter】って、日本語を入力する上で欠かせないものです。
それがホームポジションを完全に解除しなければ届かない所にあるのは、あまりにも非効率的すぎる。
しかも、画像を見てもらうと分かるんですが、私のキーボードの場合、横にあるでっけー括弧のせいで、【Enter】が相当遠くなっています。これは本当に不便です。
そこで、まず【Enter】の位置を変更します。
どこに移すかというと、【;(セミコロン)】の位置です。
右手小指直下の【;(セミコロン)】は、キーボードの中でも超一等地であるにもかかわらず、通常の日本語入力をしているときには使用しません。
【;(セミコロン)】を【Enter】に変えることで、本来であればホームポジションから3キー分、指を横に動かす必要があるところ、手を全く離すことなく打鍵することができるようになりました。
【@】→【BackSpace】
次に、【Enter】の上にある【BackSpace】です。
【BackSpace】もまた、使用頻度が高いにもかかわらず、手全体を動かさないと指が届かない位置にあります。
【BackSpace】は、【Enter】との位置関係を考慮して、【@】の位置に当てました。
こうすることで、元の【BackSpace】と【Enter】の位置関係を保ったまま、ホームポジション圏内に配置できました。
ひとまずこれで、ホームポジションから手を浮かすことなく、主要な入力ができるようになりました。
【:(コロン)】→【―】
次に、「指が届かないわけじゃないけど、ちょっとキツい」というキーを改善していきます。
まず、長音を打つのに用いる【―】です。
私の場合、パームレスト(手前のスペース)に置いている手のひらを15度ほど右にずらさないと、【―】を打鍵することはできません。そのままの状態だと、先ほど【BackSpace】を配置した【@】の位置までしか届かないのです。
そのような理由から、【:(コロン)】の位置に【―】を当てました。
初めは、【Enter】より右側に配置することに違和感があったのですが、明らかに【―】よりも【Enter】の方が使用頻度が高いため、打鍵しやすい【;(セミコロン)】の位置は【Enter】に譲りました。
【変換】→【、】/【ひらがな】→【。】
読点【、】と句点【。】を打鍵するためには、指を手前に曲げる動きが出てきます。
文章中に出てくる頻度も高いので、指が窮屈なように感じます。
そのため、この【、】と【。】も移動させます。
移動先は【変換】と【カタカナ・ひらがな・ローマ字】です。
【変換】を【、】に、【カタカナ・ひらがな・ローマ字】を【。】に変えたことで、稼働率が低い親指を有効に活用することができます。
【左Alt】→【「】/【無変換】→【」】
そうなると、左手の親指にも何かを当てたくなります。
私は文章を書くときに、よくカギカッコを使います。
そのため、【「】と【」】を空いている親指にあてがうことにしました。
【左Alt】と【無変換】を、それぞれ【「】と【」】に変更しました。
(初めは、左手親指に左右の矢印キーを当てていたんですが、気づいたらいつも元の矢印キーの方を使っていたので、この変更は取りやめました。)
これで、入力に際してのキー配列の変更は終わりです。
ちょっと待って!!!
あれ、じゃあ「+」とか「@」とか、打つときどうするの?
と、疑問を持たれるかもしれませんが、今のところ、困るような事態は起こっていません。
まず、ローマ字入力の時は、「プ」と打つと「+」が、「ア」と打つと「@」が、予測変換に出てくるようにしているので、ノープロブレムです。
また、英字入力の時も、【Fn(ファンクション)】+【/】で「+」が入力されます。
「@」はどうやっても出ないので、一度ローマ字入力にして入力します。
そんな感じで、たまぁーにめんどくさいこともあります。
でも、自分のメールアドレスは辞書登録してあるし、それ以外を入力することなんて滅多にないので、問題ないです。
アスタリスクとかコロンなんかも、ぜーんぶ変換で出てきます。
セミコロンに至っては、もはや使わないし。
【CapsLock】→【Tab】
よく忌み嫌われる【CapsLock】。
日本語入力において、無益どころか有害だとさえ言える、その機能。
そして、不意に押してしまいそうな、その位置。
放置しておくわけにはいきません。
上にリンクした記事のように、無効化するのは一つの手です。
しかし、こんなにも楽に指が届く、スーバーグレイテストスイートスポット。使わないのはもったいない。
そこで、【CapsLock】の位置に【Tab】キーを当ててみました。
え?なんでまた、そんな地味なキーを当てたの??
そう思いましたか?
侮るなかれ。【Tab】は以外と便利なんです。
下の記事に、その利便性がまとめられています。
https://excel-kaikei.com/pc002/#toc3
私が【Tab】をよく使うのは、入力フォームでのエリア移動と、ATOKの予測変換の選択の時。
案外よく使います。
すぐ上にも【Tab】はありますが、ビミョーに届かないんですよね、ここ。
いや、手をあと5ミリ前に出せば打鍵できます。でも、その5ミリがめんどくさい…。
なので、【CapsLock】が居座っていた特等席を、便利な【Tab】に明け渡しました。
「y」→「l」
もうだいぶ楽になってきましたが、まだやります。
「よく使うけど、ちょっと打鍵しにくいところにあるアルファベットランキング」
第一位
【Y】
異論はありませんね?(威圧)
【Y】は、ヤ行のみならず、拗音(「ゃ」「ゅ」「ょ」)でも使われる、非常に使用頻度の高いキーです。
にもかかわらず、右手人差し指を「エイッ」ってしなきゃいけないので、ちょっと大変な位置にあります。
よく使うキーなので、どうにか楽にしたい。でも、打ちやすいキーがそろそろ埋まってきている…。(色の付いている箇所が、キーを新しく割り当てたところ)
さてどうしたものか………
そこで、ホームポジションに注目してみます。
親指を除く8本の指は、【A】【S】【D】【F】、とんで【J】【K】【L】、そして【新Enter(旧セミコロン)】、これらのキーに乗っています。
その中で、もっとも使用頻度が低いキー、それは【L】です。
ホームポジションに位置するアルファベットのほとんどは、子音や母音として使っています。しかし、私のローマ字入力の方式だと、【L】は一切登場しません。
そのため、私が日本語を入力する上で、【L】は全く必要としていません。
しかし、それは「日本語を入力する上で」の話です。
いくら日本語の文章を打つことがほとんどだと言っても、ときには英語を入力することもあります。
そのため、【L】のキーが無くなってしまうのは困ります。
そこで、私はATOKの「ローマ字カスタマイズ」の設定を変更しました。
ローマ字に対応するかなを変更する-ATOK
http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=041228
これは、ローマ字入力の際の《「ka」とアルファベットを打つと「か」という仮名に変換する》みたいなルールを変更する機能です。
例えば、
本来のローマ字入力では、《「kya」と打つと「きゃ」に変換する》、という設定です。
そこで、「ローマ字カスタマイズ」で、《「kla」と打つと「きゃ」に変換する》という設定を追加します。
すると、【Y】のキーを使わずに、「kla」で「きゃ」が入力できるようになります。
これと同様に、ローマ字入力で「y」を使う全ての仮名に対して、「l」でも入力できるように設定。
すると、【Y】のキーを全く使わずに、全ての仮名が打てるようになりました。
しかも、キー自体は【Y】【L】のままなので、英語を打つときはいつも通りに打てばいいのです。
キーの割り当てを変更しなくても、こんな方法もあるのです。
まとめ
長くなってしまいましたが、私のキーボードの配列変更を改めてまとめると、以下のようになります。
割り当てるキー | 割り当てる場所 |
---|---|
【Enter】 | 【;(セミコロン)】 |
【BackSpace】 | 【@】 |
【―】 | 【:(コロン)】 |
【、】 | 【変換】 |
【。】 | 【ひらがな】 |
【「】 | 【左Alt】 |
【」】 | 【無変換】 |
【Tab】 | 【CapsLock】 |
「y」→「l」 ローマ字入力の設定によって対応 |
ちょっとでも「良いな」と思うアイディアがありましたら、ぜひ実践してみてくださいね。
どれか1つ取り入れるだけでも、タイピングが大幅に快適になること間違いなし!